「あした元気になーれ!」上映会

 戦後60年、伝えなければいけない
 大切な思い、未来を担う子どもたちへ、 そして大人たちへ


 今から60年前のことです。
 戦争で両親を失い、戦災孤児となってしまった子供がたくさんいました。その子供たちの多くが、頼る人がなく、住む家もなかったため、街頭で寝起きすることになりました。戦争は終わっても、彼らには、生きるための戦争がまっていたのです。
 この映画の主人公かよちゃん(かよ子)もそうした一人でした。昭和20年3月10日の東京大空襲で家族6人を失い、戦災孤児になってしまったのです。知り合いの家で暮らしながら、行方不明になった兄のきさぶろう(きい兄ちゃん)を探し続けます。空襲で焼け落ちた実家の店を再建することを夢みて、終戦直後の貧困と混乱の続く時代に、明るくたくましく生き抜いていきます。
 悲しいこと、つらいこともたくさんありました。かよちゃんがくじけそうになったとき、支えてくれたものとは何だったのでしょう。

 原作は、作家・エッセイストとして活躍する海老名香葉子さん。少女時代の体験を綴った著書「半分のさつまいも」(くもん出版)をもとに製作されました。
 総監督として「PiPiとべないホタル」「ウィニング・パス」の中田新一。監督に「ジャングル大帝」「火の鳥」の竹内啓雄。
 声の出演には、吉永小百合(語り)、上戸彩(かよちゃん)、林家正蔵(お父さん)が担当。

  2005年/長編アニメーション映画/90分

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